コロナ禍の中で


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 新型コロナウィルスの蔓延が続き、未だ終息の兆しが見えないコロナ禍の現状。世界、日本、そして葉山町の経済状況もどうなっていくのか、不安が募ります。

 葉山町の課題として、給食センター整備事業・公共施設の大規模改修・公共下水道事業、そしてクリーンセンター再整備事業と大規模予算を必要とする事業か計画されています。しかし先の見えない経済状況の中、給食センター事業は4月に行うはずだった入札が延期され、2022年9月からの中学校給食開始は断念されました。中学校給食実施を公約に掲げた山梨町長が2012年に就任し、動き出した計画ですが、コロナ禍の影響とはいえ、変更は4度目です。そのほかの大型事業も計画通りに進めるのは難しいのではと考えます。

 議会に、「葉山町学校給食センター整備計画見直しについての陳情書」土砂災害警戒特別区域内に建設される給食センターは、先日の南郷中学校通学路での崖崩れ、今後も更なる崖崩れ発生可能性への危惧、また今後の歳入減少による財政見直しの必要性があり、原点に戻り見直しを求める陳情が提出されました。16億円あまりの予算をかける大型事業、町からは延期されている入札はどんな状況になれば再開するのか明確な答はありません。陳情審査では「議決を経て進めている事業であり、見直しには賛同できない」として、否決されました。コロナ禍の中、大きな事業計画は葉山町でも立ち止まざるを得ません。

 愛川町では、2017年7月に中学校給食の方式が検討が開始され、親子方式で今年9月に中学校給食が始まります。計画では、経費もアレルギー食対応も親子方式の方が有益であるとしています。葉山町の計画では、センター方式の方が有益と評価されています。大きな施設の中で一人ひとりに配慮していく方が難しいと思うのですが。基準面積の関係で親子方式は出来ないとして試算も行って来なかった葉山町ですが、愛川町では 、面積は必須条件ではないと親子方式に取り組みました。

 中学校給食に取り組むと検討委員会を立ち上げ、子ども達、保護者にアンケートをとってから10年が経ちます。町民の方々の想いの多くは中学校給食の実施ではないでしょうか。ここまで進んでいかない計画。町の答弁からは先が見えてこない今こそ、見直すべきと訴えました。