新型コロナウィルス対策関連予算


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 4月30日臨時議会が開催され「特別定額給付金」「新型コロナウィルス感染症予防対策費」など約34億3300万円の補正予算の議案が可決しました。

 葉山町は人口33000人。役場内でプロジェクトチームを発足させましたが、10万円の特別定額給付金支給のためにシステム改修が必要となり、町民の方へ申請書を送付しオンライン・郵送申請の受付後、早くて5月末の支給となってしまいます。

 また、町独自の取り組みとして「ひとり親世帯へ2万円の上乗せ給付金支給(申請手続きが必要)」や、町内中小企業・小規模事業者への支援金は、売り上げが20%以上減少した事業者を対象(国基準は50%以上減少)としました。事業者の受付事務手続きや相談は、すべて葉山町商工会にお願いしています。商工会に加入していない事業者は相談しにくいのではと考えます。役場内にも窓口を設けるように求めました。要支援・要介護認定を受けていない75歳以上の高齢者に、貯筋運動パンフレットを見ながら自宅で身体を動かしてもらえるようパンフレットと相談票が送付されます。相談票の返信内容によって電話相談等を行うとのことですが、外出自粛で独居の方は特にコミュニケーション不足になりがちであり、役場側から連絡をとお願いしました。

 国からは、特別定額給付事業費の他に新型コロナウィルス感染症対策として自治体独自の地域経済・住民生活支援策に対し6774万円が交付されました。しかし今回の補正予算の町独自の取り組みは、まだ町民を支える力とはなっていません。今後の取り組みを期待するものですが、時間をあけず声を聞き一日も早い対応を重ねて求めました。

 4月18日の大雨で、逗子市では崩落事故による二度目の死亡事故が起きました。葉山町では大小4カ所の崖崩れが起き、南郷公園入り口付近の崩落は工事のため現在も通行止めです。逗子市の2月の崩落事故後、町は土砂災害警戒区域や通学路に重点を置き調査を行いましたが、南郷の崩落現場の危険性は把握していなかったということでした。学校も南郷公園もスターバックスも休み中で人的被害はなかったものの、平日15時頃の災害で大惨事に繋がっていたかもしれません。新型コロナウィルス感染症関連の報道があふれる中ですが、大きな問題と考え早急な町内の再調査を求めました。