葉山からは今年も町内にお住いの94才になる被爆者の方からの声援をいただき、葉山町役場から出発。約80人の参加者が「ノーモア広島 ノーモア長崎」とピースコールをしながら行進しました。
最初の平和行進は、1958年6月に被爆地広島から東京へ約1,000キロの道のりを歩くことから始まりました。このときの参加者は、毎日2人、3人と増え続け、のべ100万人にもなったと言います。以来、核兵器全面禁止を求める共同行動を呼びかけ、雨の日も風の日も毎年休まず行進は続けられ、いまでは、すべての都道府県と7割を超える自治体を通過し、8月に広島と長崎で開催される原水爆禁止世界大会会場をめざし核兵器禁止の願いを繋いで毎年10万人が参加する国民的行動となりました。
昨年の国連総会で、核兵器禁止条約の交渉会議を開く決議が加盟193か国のうち113か国の賛成で採択されました。72年前に広島、長崎に原爆が投下されてから初めての歴史的なチャンスです。日本は唯一の被爆国です。戦争で核兵器を使われた国です。本来なら核兵器禁止条約をつくるために先頭に立つべきところです。しかし、日本政府は昨年の国連総会で核兵器禁止条約の交渉会議を開くことに反対しました。逆に、核兵器の増強を表明しているアメリカの「核の傘」に頼り続けています。
2017年の原水爆禁止国民平和大行進は、核兵器禁止条約の交渉会議が国連で開催されるという歴史的情勢の中でおこなわれています。
核兵器では、平和も安全も守れません。「核兵器を持たず、つくらず、持ち込ませず」の非核三原則を守り実行するよう、日本国憲法施行70周年の年に、憲法を守り平和と民主主義、非核日本への展望をひらくために、日本政府は憲法に沿って外交・安全保障政策を抜本的に切り替えるべきです。