みき通信 第69号 地域密着型特別養護老人ホームの建設予定がなくなる


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平成29年中の開設を目指していた地域密着型特別養護老人ホームの整備は「オリンピック需要等の影響による建設費の高騰の折、建設業者から増額の要求を受け資金不足に陥った」と開所予定事業者からの報告に、町は努力を尽くすよう指示をおこないましたが、資金不足補填が確保されず、事業実施の目処もたたないことから、県に申請していた「地域密着型サービス施設等整備費補助金」等を取り下げました。補助金がない状態での建設の可能性はゼロに等しいと、そのため建設の話そのものがなくなってしまいました。この特養建設は、これまで何度も状況が変わり不安視していましたが、最終的にはこのような結果となってしまいました。

施設を待たれる方は少しでも早く建設をと考えています。29年度中の動きを質問しましたが「建設予定があったため、新たな建設補助金申請を行っていず、補助金がない状況で事業所の募集はできないと考える」という答弁。金額的には1円も支払っていないため、町の実質的な損失はないとはいうものの、第6期高齢者福祉計画中に出来るはずだった施設建設は7期にずれ込んでしまいます。29年度予算委員会で特養待機者は119人でした。「7期以降にもう一カ所必要という計画と並行して進めていくのか」という質問には「7期計画策定時のアンケートの結果や葉山の状況等を判断し、計画をたてていきたい」との答弁に、積極性は感じられませんでした

特養入所を待たれる方には大きな痛手ではないでしょうか。以前、数度流れた保育所建設計画では、町の働きかけもあり、国有地を30年間貸与という形で建設されました。特養建設に向けても町側も努力すべきと考えます。

施設整備だけでなく、今後も介護を必要とされる方への手立てを求めていきます。