現在の町民要望にも応える財政運営を
9月4日から24年度決算認定の定例議会が開かれ、一枚の証明書経費から何十億というお金の流れまで審査しています。私は決算委員で、子育て支援の小児医療費や教育予算、高齢者や町民の福祉予算など、町民税が、いかに町民に有効に使われているか、などを注意して審査しています。
住民福祉にとどまらず、町内の公共施設の老朽化が目立ちます。長柄小は沢山のガラス窓、四角にとらわれないデザイン、開放的な廊下、おしゃれな校舎でテレビの取材もありました。私も卒業までの二年間通いましたが、37年経ち老朽化してきました。葉山小学校はさらに古い建物です。学校の耐震化は子供たちが使用していない上山口小旧校舎を残して、他の校舎は終わりました。上山口小旧校舎も今年度中に方針が決まります。老朽化は待ったなし、劣化に伴い毎年補修していますが、緊急修繕も少なくありません。学校施設を含めた公共施設の建替えも視野に修繕計画が必要と議会で何度も取り上げてきましたが計画は作られていません。
町は何をするにもお金がない。財政が厳しいと言います。しかし、決算審査では「財政が厳しい」という根拠に疑問が残ります。山梨町長は選挙で、「葉山町は全国自治体の中で18番目に財政の豊かな自治体だ」言っていました。当選後は、「借金を増やさない」として厳しい財政運営を行っている横浜市を見習い、町の公債比率を抑える財政運営を進めてきました。しかし、今議会で「横浜方式」をとっても、まだ3億円の公債発行が可能だったことが明らかになっています。必要以上に詰めた財政運営を進めてきたことになります。
「将来に借金を残さない」と、現在の福祉や教育予算を削って我慢を強います。「目的のない借金はしない」といいますが、現状の福祉施策が十分なのでしょうか。3億円とは言いませんが可能な財源を確保して、現在の町民要望にも応えるよう求めていきます。