高齢者福祉の充実を


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 2021年第3回定例会で一般質問を行ないました。

 高齢になり白内障を患った場合は医療保険の対象、足腰が不自由になってきた場合は介護保険を利用してサービスが受けられます。しかし加齢性難聴には保険も町の自治体サービスもありません。日常生活を維持していく上でも聞こえは重要で、補聴器購入費助成を求めました。「聴覚障害認定者に補助をしており、相談時には医療機関への受診を案内している」との答弁ですが、高度難聴者に認定されなければ障害者手帳取得に至らないことや、高齢者が認定を受けるまでのハードルは高いです。認知症にも影響するといわれる加齢性難聴への助成を求めていきます。

 8月から粗大ごみの収集500円と搬入250円が、町民サービスの向上等を考え同額の350円になりました。そんな中でも高齢者が粗大ごみを玄関先まで出す事は容易ではありませんし、民間サービスの利用も負担が重いです。町のふれあい収集(ステーションまでのごみ出しが困難な方へ玄関先よりごみを持ち出す)に対し、2019年度から国の特別交付税措置が始まり、2020年度は757,000円でした。そこで、地域コミュニティによる取り組みや粗大ごみ収集業者等を利用して粗大ごみ搬出支援拡充を求めました。「現在の規定では家の中には入れない。福祉課と協議が必要だ」との答弁ですが、粗大ごみが増えてからではなく日頃からの管理が重要で早急な検討を求めます。

 京急ふれあいパス購入費の補助は1回3000円、年間6000円の補助がありますが、バス停までが遠い、山坂が多いなどバスを利用しない方も多くいます。町も交通不便地対策の必要性は認めるものの、実現は遠いものとなっています。これまで全額町の一般会計で行なってきたふれあいパス購入費補助事業を介護保険事業会計に移行したことで、町の財政負担は軽減されています。高齢者が広く利用できるようバス代補助と同額程度のタクシー券補助を外出支援の拡充として求めました。町からは「公平性の観点からも検討したい」との答弁を受けました。

 繰り返しの提案になりますが、今後も検討を求めていきます。