教育民生常任委員会で、先進的に地域福祉の推進に向けた取り組みを行っている自治体として京都府精華町を視察しました。
精華町では10年以上前から、地域福祉計画策定に住民も参加し、地域コミュニティと福祉コミュニティを結び付けていました。活動しやすい区域を中学校区とし、計画推進には住民が中心となり活動していました。地域の集いや街並みを綺麗に整備した様子、子どもたちとの交流など活動した内容を、発表の場「せいか隣人まつり」を設け、お互いの活動を参考にすることで刺激しあうこと、そして連携を図っていました。希薄になっていきそうな地域コミュニティを「せいか隣人まつり」が、新しく住民となった方にも参加したくなるような、参加し易いような取り組みにつながっていました。また、そこで多くの福祉的課題や生活上の課題を見出し意見を出し合い、職員もともに動くことで解決の糸口が見つかることもあるそうです。
葉山町には自治会・町内会の会長さんが会合する場はありますが、町民の方々が町内会や自治会単位で集い、発表する場はあまりありません。子どもや町職員も一緒の場を設けることは簡単ではないと思いますが、いろんな意味で協力しあったり、参考にするなどお互いに貴重な場となるのではないでしょうか。
地域福祉には、住民参加、行政と住民の協働が必要不可欠です。今では「地域コミュニティ」や「住民との協働」も耳慣れた言葉で、自治体が策定する計画に住民が参加することも多くなり、第四期葉山町総合計画は多くの町民の方と一緒に策定しました。
地域コミュニティと住民との協働を主眼に住民自ら活動し、職員もともに動く精華町の先進的な取り組みは、今後、葉山町が住民福祉に取り組んでいくうえで、とても参考となるものでした。