神奈川新聞によると、横須賀・三浦が消防の広域化を検討しているという。今回、葉山町は横須賀・三浦の消防指令台共同運用に参加することが決まった。
私たちは、消防広域化へのファーストストップとなるため、慎重に検討するべきだと強く訴えてきましたが、町長は「その心配はない」と強く否定してきました。
しかし、広域化はすでに昨年の11月から話が出ていて、5月1日には三浦市長が横須賀市長に正式に文書で検討を依頼している。
町長のあの強弁はいったいなんだったのか。
横須賀市・三浦市・葉山町で消防広域化が行われた場合、方面隊を組織することも考えられますが、地理的に考えて葉山出張所、国際村出張所、平作出張所で一方面隊が組織されるであろうことが考えられます。
その際には葉山出張所の2台の救急車が出払っていた場合、長柄や堀内地区からの救急出動でも逗子に応援を頼むのではなく、国際村出張所か、平作出張所から救急車が出動することになります。葉山、国際村、平作の各出張所の救急車が出払って始めて、逗子市に出動依頼することになります。
いくら同じ指令台にいるからといって長柄地域や堀内地域まで逗子市の救急車が早いか、横須賀市の救急車が早いか誰が考えても分かることではないでしょうか。その上、葉山出張所の救急車が減らされることになれば最悪の状態も考えられます。
町長は、「そのような場合は参加しない」と言いますが、横須賀の指令台に参加し続けることができるでしょうか。三浦消防はなくなり、14~15人の横須賀消防職員の中にたった一人の葉山町消防職員が指令台に付くことになります。
展望も担保もなしに、指令台の共同運用参加に改めて疑問を感じます。