みき通信第56号


miki-56

葉山町 新成人268人が迎える

1月11日、私の末娘が、30年前に私が着た振り袖を着て、笑顔いっぱいで成人式に出席しました。葉山町の成人式は、参加人数も220人ほどで全員の顔が見えとても温かい雰囲気の式でした。今年は、とても賑やかというか、祝賀会の席では来賓者の挨拶も聞こえず、聞こうとしていない新成人も一部見られ、少し残念でした。

 今年の夏の参議院選挙から「18歳選挙権」が始まり約200万人の方が選挙権を持ちます。高校などの教育現場では、生徒たちに政治への意識を高めてもらうよう取組みを進めていますが、全国の教育委員会の半数が、心配や懸念を抱いているというニュースを耳にしました。高校では主権者教育が行われています。主権者教育は民主主義の担い手を育てることに繋がり、その鍵を握る副教材として総務省と文部科学省が作成した、「私たちがひらく日本の未来」と教員向けの「指導資料」があり、「指導資料」のほとんどで「政治的中立性」が書かれています。自分の考えを押し付けたり異論を攻撃したりするのは論外ですが、中立性を強調するあまり、教員を萎縮させ、マニュアル化してしまう心配がある。と懸念されています。

 日頃から政治や社会情勢に興味を持ち、色々な意見に耳を傾け、議論、選択して、自分の主義主張を持って投票に行く。選挙権が与えられても、投票しなければ、自分の意志表示にはなりません。高校で学んだから、すぐ選挙の意味や政治への興味がわくと言うものでもないでしょう。

若者たちの力を十分に生かせる政治、教育など私たちの課題です。
 葉山町では、中学生議員を募り「中学生議会」を開催し、ほんの少しの時間ですが「議会制民主主義」を学びます。また本物の投票箱を使った模擬投票を行い、政治と選挙の重要さ、投票の重みを感じてもらうなど取組んでいます。昨年末行われた、葉山町町長選では過去最低の投票率で様々世代が投票に行かない.というものでした。投票率の低さの要因は色々と思いますが、議論した積み重ねが選挙結果です。投票という自らの権利を放棄せず行使に民主主義を成熟させていけるよう、また興味が湧くような国政、町政の情報発信も重要です。