葉山牛の飼育農家でつくる三浦半島酪農組合連合会は30日、学校給食で提供された肉に、連合会が定める葉山ぎょううに当てはまらない肉をを混入させたなどとして、納品した横須賀の業者を6日付で除名したと発表しました。
三浦半島酪農組合連合会の発表
葉山牛取扱いに関するお知らせ
農林水産省は、2020(令和2)年4月、新型コロナウィルス感染症の影響に伴なう食肉の販売減、在庫急増対策として和牛等販売促進緊急対策事業を策定し、学校給食提供推進事業と連携した和牛の販売促進事業を実施しました。
これを受けて神奈川県は、同年7月、県内産和牛給食事業を計画し、学校給食活用支援事業費補助金の交付を実施しました。
なかでも、葉山町では、和牛の中の、特に<葉山牛>を学校給食に提供しました。
ところが、学校給食用に納入した〈葉山牛〉の中に、葉山牛でないもの、つまり葉山牛の定義に該当せず、葉山牛とは認められない牛肉が混入していたことが判明しました。
本来、当連合会が発行すべき葉山牛証明書が当連合会の承認を得ずに発行され添付されていたものもありました。
当連合会では、事の重大さに鑑み、去る2021(令和3)年4月6日、緊急に臨時総会を開催し、真相の究明に努めるとともに偽装葉山牛の納入者を確認しましたところ、当連合会の会員である三留晃氏が代表取締役を勤める㈱コーシンであることが判明し、三留晃氏もそれらを自治体に納入したことを認めました。
そこで臨時総会の席上、三留晃氏を当連合会から除名するとともに、㈱コーシンを葉山牛取扱指定店から除外することとし、現在、再発防止等の善後策を講じているところです。
ついては、三留晃氏は当連合会の会員資格を喪失し、また㈱コーシンに対しては指定店の取り消しをしましたので、その旨お知らせする次第です。
このたびの不祥事を踏まえ、残る会員6名並びに当連合会は、さらに精進を重ね、葉山牛取扱店各位とお客様方により満足していただける美味しい葉山牛を提供いたす所存ですので宜しくお願い申し上げます。
三浦半島酪農組合連合会
会 長 石井 廣
一方、納入事業者は反論していますが、葉山町はこの納入業者から土地の寄付を受けて学校給食センターを建設しようとしています。
町として早急な対応が求められます。