みき通信 第84号 平成29年度葉山町のお金の行方


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決算特別委員会で、29年度一般会計歳入104億円、歳出98億7千万円がどのように使われたか、千円単位の金額の動きにも注視し様々な指摘事項が出てきます。

新たに大型予算の「クリーンセンター再整備計画」「学校給食センター建設」が計画された為、28年度に676万円をかけ策定した「公共施設等総合管理計画」は、実施計画を策定せずというものでした。公共施設の寿命や修繕が必要な箇所を挙げるだけあげ、これまで懸案事項でありながら予算計画にはなかった施設を作るので、現存の公共施設に手を入れる計画は作らなかった、というもの。施設の老朽化は待ってくれません。先送りにするのではなく、並行して住民参加の基で、進めるべきと考えます。

また、葉山町の最大の魅力である海や山の環境を守り、整えるために多くのボランティア団体があります。ここ数年出没するイノシシ対策として捕獲・やぶ刈りを行ってくれる団体もあります。やぶは直ぐに伸びてしまう為、それぞれの団体が趣向を凝らし、そばや小麦、花などを植えています。

「葉山里山愛好会」では毎週刈り取るやぶの処理に悩まれていました。「二子山山系自然保護協議会 寺前谷戸復元プロジェクト」では、休眠していた田んぼを少しづつ広げ、先日、多くの方が稲刈りを楽しまれていました。それらには、ボランティア活動された日々の積み重ねがありました。

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町長が言う「山を活用した構想」は、29年度から3年間の計画で、新たに「葉山の魅力を高める実行委員会」が発足。委員報酬はないが、国から地方創生交付金、町から補助金もあります。活動内容や目標が現在活動されているボランティア団体と重なるところも多く、町長の構想は、町民主体の既存のボランティア団体と共有出来なかったのか疑問が残ります。「葉山の魅力を高める実行委員会」そのものの周知や活動内容の継承も課題です。