今年の夏は新型コロナウイルス感染症対策によって海水浴場が開設されないことになり、これまでの「安全で快適な葉山海水浴場の確保に関する条例」が適用されないことになりました。本来、海岸は神奈川県が管理するもので県が海岸の無秩序状態の解消に責任を負わなければなりませんが、
地元自治体任せです。
そこで、来訪者や町民を危険にさらすことができないために、新たなルール作りを迫られています。鎌倉市では条例改正を。逗子市では新たな条例が制定されています。
しかし葉山町は、「条例化せず、ルールだけで対応する」方針でいましたが、近藤議員は「一定の制限を加えるルールを条例に基づかないで決めるのはおかしい」と指摘し、新たに「安全で快適な葉山の海浜の確保に関する条例」が提案されました。
逗子市や鎌倉市では「条例」で規制を行っていましたが、葉山町では、これまでも「別に定めるルール」となっていました。当然、前年度のルールがそのまま採用されるものと考えていたところ、「飲酒の制限」と「刺青・タトー露出の制限」が無くなっていました。
このルール作りは、海水浴場組合などの関係機関と協議して決められますが、町民を代表する町議会がルール作りに関与できず、白紙委任となるため、共産党議員団はルールを条例に盛り込み「飲酒」と「刺青の露出」を自粛するよう修正案を提出しましたが、賛成少数で否決されました。
今年の葉山の海岸は、「飲酒」も「刺青の露出」も自由となり、逗子市や鎌倉市と比較して最も甘いルールとなっています。